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・注意点:モニターの発色具合によって実際の物と異なる場合がございます。

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県民の皆さまへ

【質問】 視力上げる方法ないか

 33歳の息子の目のことで相談します。小学生のころ、大学病院で検査したときに、生まれながらの虹彩(こうさい)欠損と言われました。視力は、眼鏡やコンタクトレンズを使っても、右、左とも0.1くらいしかありません。運転免許が取れずに困っています。何とか視力を上げる方法があれば教えてください。父親も虹彩欠損なので遺伝かもしれません。



【答え】 先天性無虹彩症 -合併症伴えば困難な場合も-

いわき眼科 理事長 槃木 弘(三好郡東みよし町加茂)

 目の中に入ってくる光の量を調整している虹彩という部分が、生まれながらにして両眼とも欠損している場合を「先天性無虹彩症」といいます。こうした人は目に入ってくる光を調節できないので、非常に強いまぶしさを感じます。さまざまな合併症も伴うため、一般的には視力不良のことが多いとされています。

 比較的まれな疾患で、5万人に1人と報告されており、その約6割は遺伝(常染色体優生遺伝)で発症するといわれています。残りの約4割は突発的に発症します。

 主な合併症に、「黄斑(おうはん)低形成」があります。これは目の奥にある光を感じる神経のうち、物を見るのに最も大切な黄斑と呼ばれる部分の発達が悪いため、視力不良となる病気です。合併症のうち、視力の良しあしに最も関係してくるものです。

 「白内障」を併発する場合もあります。白内障は、水晶体(すいしょうたい)というカメラのレンズのような役割をしている部分が濁って視力が低下する病気です。先天性無虹彩症の約七割の人に合併し、徐々に進行するといわれています。

 「緑内障(りょくないしょう)」を引き起こすケースもあります。眼球の中では、房水という液体が循環して組織に栄養を与えていますが、この房水の出口をわずかに残っている虹彩が徐々にふさぐことで目の中に房水が充満。目の硬さを示す眼圧が上昇し、視神経を圧迫して、見える範囲が徐々に狭くなっていく病気です。

 このほか、「ウィルムス腫瘍(しゅよう)」という病気もあります。腎芽腫(じんがしゅ)と呼ばれる腎臓に発生する腫瘍で、多くは5歳以下の子どもにみられます。突発的に発症する先天性無虹彩症に合併することが多いとの報告があります。

 相談の人は、視力が眼鏡やコンタクトレンズ使用でも0.1とのことなので、これらの合併症を発症している可能性が高いと思います。白内障の場合は手術で視力が多少回復する可能性もありますが、視力低下の原因が黄斑低形成や緑内障の場合は視力を回復する治療方法がないので、残念ながら運転免許を取ることは難しいと思います。

 現在、虹彩付きのコンタクトレンズがあります。色の付いたレンズで、それを使うことで、まぶしさを軽減できる場合もあります。今後、白内障や緑内障の進行が予想されるので、眼科での定期的な検診をお勧めします。

徳島新聞2008年3月2日号より転載

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